日本大学のイベントサークル「TL」の退会を申し出たメンバーに対し無理やり現金を要求し取り立てようとしたとして、警視庁麻布署は1月10日、TLの会長で自称会社経営者・村尾翼容疑者(25)=東京都中野区東中野2と村尾容疑者の弟で同大4年生の村尾光康(21)=東京都中野区、元大学生の阿世知信治(22)の男3人を恐喝容疑で逮捕したと発表した。
イベントサークル「TL」を巡っては、昨年の11月に村尾容疑者と清水勝護容疑者(22)=横浜市南区が強盗の疑いで逮捕されている。
昨年から同様の被害が相次ぎ、悪質な運営費の取り立てや金銭トラブルなどに関する相談が警視庁に20件以上寄せられているといい、警視庁では余罪を調べている。
逮捕容疑は平成29年9月6日、新宿区新宿のビルにあったTLの事務所で、サークルの幹部補佐だった元男子大学生(20)が退会を申し出た際「イベント毎に2人ずつ勧誘しなければ辞められないよ」と話し「ノルマの金を支払うか、新しいメンバーを勧誘するかどちらかだ。この条件をのまないと辞められない」などと脅し、現金35万3千円分を支払う借用書を書かせたとしている。
取り調べに対し逮捕された3人は容疑を否認しているという。
関係者によると、村尾容疑者らはサークルメンバーに対し新規メンバーを勧誘させ月数万円のノルマを課していたとみられ、ノルマを払えずに辞めたメンバーから金銭を取り立てていたとみている。
サークルでは、こうした金を月に600~900万円を集めていたとみられ、その殆どが会長の村尾翼容疑者に渡ったていた疑いがあるという。
TLは都内のナイトクラブなどを貸し切りにし派手なパーティーを頻繁に開催。
これらのパーティーは、多額の金を継続的に集める目的でTLサークルが運営していた疑いがある。