小学校教員を児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕!SNSで女子児童の盗撮データを共有

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名古屋市と横浜市の公立小学校に勤務する現職教員3人が、女子児童の下着を盗撮し、インターネット上のSNSで共有していたとして、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで警察に逮捕された。
教員による組織的ともとれる犯行に、教育現場や地域社会に衝撃が広がっている。

逮捕されたのは、名古屋市立の小学校教師・森山勇二容疑者(42)、横浜市の小学校教師・小瀬村史也容疑者(37)、名古屋市の小学校教師・水藤翔太(34)。
警察の発表によると、3人はそれぞれの勤務先で女子児童の下着をスマートフォンで撮影し、その画像をSNSの閉鎖的なグループ内でやり取りしていたという。

市教育委員会によると、森山容疑者は教頭に次ぐナンバー3の「主幹教諭」という立場で、学校行事などで撮影係を担当しており、その立場を利用して盗撮を繰り返していたとされる。
また、小瀬村容疑者も同様に教員としての立場を悪用し、校内での撮影を行っていた疑いが持たれている。
森山容疑者は調べに対し、「自分がグループを管理していた」と容疑を認めており、グループ内では十数名の関係者が70点もの盗撮動画や画像などのデータを共有していたとみられる。

この事件が明るみに出たのは、水藤(すいとう)容疑者が、別件の児童ポルノ所持容疑で逮捕されたことがきっかけだった。
押収されたスマートフォンから問題のグループの存在が発覚し、捜査が進められる中で森山容疑者と小瀬村容疑者の関与が明らかになった。

名古屋市教育委員会は6月下旬に記者会見を開き、「教育に対する信頼を根底から揺るがす極めて深刻な事案。事実関係を徹底的に調査し、再発防止に全力を尽くす」と述べた。
横浜市教育委員会も、「児童の安全を預かる立場にある者として、到底許される行為ではない」と謝罪したうえで、関係職員への聞き取り調査と校内体制の見直しを進めている。

事件を受けて、両校では児童と保護者への説明会が開かれた。被害児童の心のケアに向けてスクールカウンセラーを増員し、保護者からの相談窓口も設置された。
保護者からは「まさか自分の子どもが被害にあっているのでは」「学校に安心して通わせられない」といった不安と怒りの声が相次いでいる。

教育現場でのこのような犯罪が発覚するのは極めて異例であり、警察では今後、グループに参加していた他のメンバーの特定と、画像や動画の拡散状況の解明を急ぐ方針だ。

SNSを介した教員間の違法な画像共有という構図は、個人の倫理意識の問題にとどまらず、学校現場の監督体制や採用後の継続的な人間性評価の必要性も改めて問うものとなっている。
教育への信頼を取り戻すには、今後の徹底した調査と、抜本的な再発防止策が求められる。

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