自宅で知り合いの20代女性に多量の覚醒剤を摂取させ殺害したとして、警視庁捜査1課は3月6日、東京都渋谷区神泉町の税理士で不動産会社役員の石原信明容疑者(69)を殺人および覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕した。
石原信明容疑者は調べに対し、「覚醒剤を女性に摂取させたなどということは事実ではありません」と容疑を否認しているという。
石原信明容赦の逮捕容疑は2018年7月22日、自宅で板橋区大山東町の無職の五十嵐友理さん(当時28)に対し多量の覚醒剤を摂取させ、急性覚醒剤中毒にして殺害するなどした容疑。
同課によると、司法解剖の結果、女性の体内からは致死量の100倍を超える覚醒剤が検出された。
石原信明容疑者が五十嵐友理さんに何らかの方法で多量の覚醒剤を摂取させたとみて、同課は覚醒剤の入手経路や動機を調べている。
石原信明容疑者は五十嵐友理さんと約3年前の平成28年冬頃に会員制の交流クラブで知り合ったとみられ、その後は電話やメールでやりとりをしていた。
事件当日は昼から石原信明容疑者の自宅で一緒に酒を飲むなどしていたという。
翌日の午前7時頃に石原信明容疑者が「朝起きたら動かなくなっている」と119番通報した。
救急隊員が到着した時、五十嵐友理さんは3階のベッドで死亡していた。
五十嵐友理さんは事件当日、知人に無料通信アプリ「LINE(ライン)」で「薬物を飲まされた」と連絡。
また、五十嵐友理さんは結婚しており、五十嵐友理さんの夫は、「妻は犬が大好きで、毎朝、私のシャツをアイロンがけしてくれる優しい女性でした。
今は頭が真っ白で整理がつきませんが、犯人は許せない」と話している。
石原信明容疑者は事件直後の任意の取り調べに対し「具合が悪そうだったので、女性のバッグの中に入っていた薬を飲ませた」と話していた。
石原信明容疑者の自宅付近では複数の若い女性が石原信明容疑者の自宅に出入りしている様子が目撃されている。
石原信明容疑者の自宅からは覚醒剤は見つかっておらず、捜査1課は覚醒剤の入手経路や動機、五十嵐友理さんに摂取させた手口などについて調べている。