歌舞伎俳優の中村橋之助(29)と、元乃木坂46で俳優として活動する能條愛未(31)が10日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで婚約を発表しました。
約4年半の交際を経て結ばれた2人は、会見中も穏やかに見つめ合い、幸せな空気に包まれていました。挙式や披露宴は2026年初夏に実施する予定です。
橋之助さんは歌舞伎界の名門・成駒屋の跡取りとして幼い頃から舞台に立ち、実直な姿勢で芸を磨いてきました。
一方の能條さんは、乃木坂46の1期生として活躍したのち、舞台で評価を高めてきた実力派の女優です。
2人の出会いは、2021年のミュージカル『ポーの一族』。夫婦役として共演したことがきっかけで交際をスタートさせました。
プロポーズは今年7月、ハワイの海が見えるレストランで行われました。橋之助さんがひざまずいて「これから愛未にたくさん良い思いをさせる男でいます。結婚してください」と伝え、能條さんが「もちろんです」と答えたといいます。
能條さんはその時の指輪であるハリー・ウィンストンの0.7カラットのダイヤモンドリング(推定約250万円)を披露し、会見には義母・三田寛子さんが婚約会見で着用した和服をまとって登場しました。
橋之助さんは交際中、結婚に踏み切れなかった理由として「役者としてまだ未熟ではないかという焦りや不安があった」と告白しました。
しかし「伴侶を得て責任を持つことで、歌舞伎により真摯に向き合える」という前向きな考えへと変わっていったそうです。
能條さんも「不安がゼロではなかったですが、橋之助さんがそばにいてくだされば大丈夫だと感じていました」と、彼への深い信頼を語りました。
2人は互いを支え合いながら温かい家庭を築きたいと語っており、橋之助さんは「父と母、そして弟たちが同じ方向を向き、支え合ってきたような家庭を作りたい」と話しました。
能條さんも「もし子どもを授かることができたら、賑やかで温かい家族になれたら嬉しいです」と微笑んでいました。
会見の最後には、橋之助さんが「家族、仲間、そして愛未を大事にし、素敵な家庭を築きたいです」と語り、能條さんも「応援してくださった皆さまへの感謝を胸に、成駒屋の一員として努めてまいります」と誓いを述べました。
伝統ある歌舞伎界の若き後継者と、努力を積み重ねてきた元乃木坂メンバーの幸せな門出に、温かい祝福が寄せられています。
