京都の祇園や四条河原町で大学生や専門学生の女性をナンパした上で多額の負債を抱えさせ返済させる為に性風俗店で働くよう斡旋していたとしてバー経営者で組織のトップ・岸井謙典容疑者(24)とナンバー2で金庫番・上村洋平容疑者(25)ら男4人が今月16日、職業安定法違反(有害業務紹介)の疑いで京都府警に逮捕された。
岸井謙典容疑者と上村洋平容疑者らのスカウトグループは、女性を性風俗店に紹介斡旋することで、風俗店などで女性が売り上げた金から15%を紹介料として7000万円以上を売り上げており、被害女性は少なくとも262人いるとみられている。
4人のうち実行役は、京都産業大生・江端光大容疑者(22)と当時19歳だった同志社大生(20)。
スカウトグループは同志社大や京産大を含む京都市内の私立大や有名国立大学計6大学に通う現役学生ら約20人のメンバーを使いスカウト活動をしていた。
警察はグループの関連先などから犯行の手順などをまとめたマニュアルを押収。
マニュアル内には女性の誘い出し方や容姿をランク付けしどの風俗店に紹介斡旋するかなどが記載されていたという。
スカウトグループの犯行の手口
メンバーの男子大学生らは、大学のキャンパス付近をはじめJR京都駅前や繁華街などで大学生や専門学生の女性に声をかけナンパしLINEなどで連絡先を交換。
食事や買い物に行き女性と親密になると
「ちょっと来てほしいところがあるんだけど」
「店員をしている会員制のバーだから安心して大丈夫だよ」
「上司に紹介したいし挨拶してほしい」
など巧みな話術で女性を誘い、岸井謙典容疑者と上村洋平容疑者が経営する祇園の会員制バーに連れて行く。
男性らは、バー(ボッタクリバー)Luceに連れ込まれた女子大生に対し
「どれくらいまでいける?」
「最終的には自分で決めていいよ、それが自分の仕事の支えになるから」
「何よりもオレの顔を立ててほしい」
「今が頑張り時だから高いお酒を入れてくれたら成績があがる」
など、ホストまがいのやり方で高額請求をしお金をむしり取るというやり方だ。
被害女性は1回の請求で50万以上を請求されることもあり、中にはツケで飲まされたあげく雪だるま式に借金が膨らんでいったという女性もいる。
殆どの女子大生に支払える能力はなく、支払いができなかった女性を風俗店などに紹介していたという。
スカウトグループの犯行の流れ
1.イケメンの男子大学生(同志社大、京産大など)をアルバイトとして20人ほど雇う
2.大学のキャンパス付近をはじめJR京都駅前や繁華街などで女子大性など若い女性をナンパ
3.スカウトグループが経営する会員制ボッタクリバーLuceに連れていく
4.飲食代として50万以上の高額請求される
5.払えない女性を大阪などの性風俗店に斡旋
6.斡旋した女性たちの給料から毎月15%が紹介料として売上となる
ターゲットになる女性は以下のようにマニュアル化されていたという。
・地方から出てきたばかりの女性
・おとなしそうでアカの抜けていない女性
・断れなそうな女性
風俗店に紹介した後も女性に安心感や親近感をもたせ
「一緒にいたい」
「一緒に暮らしたい」
などと言い恋愛感情をもたせたり
働く際に提出させた履歴書から
「親に言うよ」
「大学に言うよ」
などと脅し文句で風俗店を辞めないよう働かせていた。
スカウトグループには、紹介斡旋した性風俗店などからは紹介した女性が辞めない限り、1人当たり15%のキックバックが半永久的に入るシステムになっていた。