新春恒例の初競りが1月5日に東京・豊洲市場で行われ、青森県大間産の276キロのクロマグロが2億700万円という記録的な価格で競り落とされました。
この「一番マグロ」は、寿司店を運営するONODERA GROUPと仲卸業者「やま幸」が共同で落札。
1キロあたり75万円の値をつけ、史上2番目の高値を記録しました。
豊洲市場では、午前5時すぎに鐘の音で競りがスタート。
市場には1,284本のマグロが並ぶ中、威勢の良い掛け声とともに熱気あふれる競りが展開されました。
「一番マグロ」を競り落としたやま幸は、5年連続で最高値のマグロを獲得し、このマグロは「銀座おのでら本店」で解体され、トロと赤身のセットとして税込1,160円で提供される予定です。
昨年の最高値1億1,424万円を大きく上回った今回の落札額は、街角景気のバロメーターとも言われ、注目を集めています。
なお、記録に残る最高値は、豊洲市場への移転直後の2019年に大間産クロマグロが3億3,360万円で落札された際のもので、1キロあたり120万円の値をつけました。
今年「一番マグロ」を釣り上げた大間町の漁師、竹内正弘さん(73)は、「本当に夢のようだ。少し高価だが、皆さんに美味しく味わってもらえれば嬉しい」と語り、喜びを隠しきれない様子でした。
過去の一番マグロの落札価格
西暦 | 市場 | 金額 | 重さ | 産地 | 漁師 | 落札者 |
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2025年 | 豊洲市場 | 2億700万円 | 276kg | 大間産 | 竹内正弘 | ONODERA GROUP&やま幸 |
2024年 | 豊洲市場 | 1億1,424万円 | 238kg | 大間産 | 菊池正義 | ONODERA GROUP&やま幸 |
2023年 | 豊洲市場 | 3,604万円 | 212kg | 大間産 | 竹内正弘 | ONODERA GROUP&やま幸 |
2022年 | 豊洲市場 | 1,688万円 | 211kg | 大間産 | 菊池一夫 | ONODERA GROUP&やま幸 |
2021年 | 豊洲市場 | 2,084万円 | 208.4kg | 大間産 | 田中稔 | ONODERA GROUP&やま幸 |
2020年 | 豊洲市場 | 1億3,249万円 | 276kg | 大間産 | 山本昌彦 | 喜代村(すしざんまい) |
2019年 | 豊洲市場 | 3億3,360万円 | 278kg | 大間産 | 藤枝亮一 | 喜代村(すしざんまい) |
2018年 | 築地市場 | 3,645万円 | 405kg | 大間産 | 竹内正弘 | オノデラグループ&やま幸 |
2017年 | 築地市場 | 7,420万円 | 212kg | 大間産 | 竹内正弘 | 喜代村(すしざんまい) |
2016年 | 築地市場 | 1,400万円 | 200kg | 大間産 | 竹内正弘 | 喜代村(すしざんまい) |
2015年 | 築地市場 | 451万円 | 180kg | 大間産 | 不明 | 喜代村(すしざんまい) |
2014年 | 築地市場 | 736万円 | 230kg | 大間産 | 不明 | 喜代村(すしざんまい) |
2013年 | 築地市場 | 1億5,540万円 | 222kg | 大間産 | 竹内大輔 | 喜代村(すしざんまい) |
2012年 | 築地市場 | 5,649万円 | 269kg | 大間産 | 第八春照丸 | 喜代村(すしざんまい) |
2011年 | 築地市場 | 3,249万円 | 342kg | 戸井産 | 不明 | 板前寿司&銀座九兵衛 |
2010年 | 築地市場 | 1,628万円 | 230kg | 大間産 | 不明 | 板前寿司&銀座九兵衛 |