ピアニストのフジコ・ヘミングさんが死去!92歳「奇蹟のカンパネラ」

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「魂のピアニスト」と呼ばれ、聴覚障害を持ちながら演奏活動を続け、60代後半から人気を集めたピアニストのフジコ・ヘミング(本名=ゲオルギー・ヘミング・イングリット・フジコ)さんが4月21日に膵臓(すいぞう)がんで死去した。
フジコ・ヘミング財団の発表によると92歳だった。
葬儀は近親者で行った。関係者によると後日お別れの会を検討しているという。

フジコ・ヘミングさんは、スウェーデン人建築家の父と日本人ピアニストの母の間に第二次大戦前のベルリンで生まれた。
1930年代半ばに日本に5歳で帰国。
母からピアノの手ほどきを受け、東京芸術大を卒業後、28歳のでベルリンへ留学し拠点をヨーロッパに活動した。

若い頃に風邪をこじらせ耳が全く聞こえなくなる苦難を経験し、その後は一部回復。
1998年、半生を描いたNHKのドキュメンタリー番組は大きな反響を呼び、60代後半から人気ピアニストとして活躍するようになった。
同年発売されたアルバム第1作「奇蹟のカンパネラ」は200万枚を超えるクラシック界では異例の大ヒットを記録。
2000年の日本ゴールドディスク大賞の「クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を獲得。
2001年には米ニューヨークのカーネギーホールでリサイタルを開いた。

昨年11月に自宅で転倒し、予定していたコンサートをキャンセル。
その後、リハビリを続けていたが、今年3月に膵臓がんと診断され、療養中だった。

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