東京地検特捜部は、約1億8千万円を脱税したとして、2月12日に法人税法違反などの疑いで青汁商品のネット通販などの会社・株式会社メディアハーツの代表取締役社長・三崎優太容疑者(29)を逮捕した。
三崎容疑者は「青汁王子」のニックネームでテレビやインターネットなどメディアに出演していた。
三崎容疑者は、経理責任者に指示をし、ネット関連会社に架空の広告費などを計上する手口で所得を隠したとみられている。
関係者によるとネット関連会社から費用の一部がキックバックされ、脱税した金を他の会社への出資に充てていたという。
経理責任者の内藤由美子容疑者(49)とネット関連会社の加藤豪容疑者(34)も脱税をほう助した疑いで逮捕されているが、他にも犯行に協力した共犯者がいるとみられている。
これまで逮捕前の任意の調べに対しては容疑を否認していたというが、逮捕後は「税金を払いたくなかった」と容疑を認める主旨の供述を始めたという。
また、三崎容疑者は、逮捕前の任意の事情徴収で広告費について
「インターネット上で競合他社を誹謗中傷する書き込みを別の会社に依頼した外注費だった」
と説明していたが、実際にはに自社の従業員が誹謗中傷の書き込みをしていたとみられている。
つまり、偽装工作をしていた疑いがあるということだ。
三崎容疑者は、過去に出演したメディアやSNSなどで、株式会社メディアハーツ(現:株式会社ファビウス)の年商は130億円で三崎容疑者自身の年収は12億円と羽振りのよさをアピールしていた。
羽振りの良さが東京地検特捜部に目を付けられる結果となったようだ。
過去のツイッターでは
「税金について良く質問されます
当然ですがしっかりとした納税を推奨します
きちんと申告をして堂々とお金使うのが絶対一番
税金をちゃんと納めて日本国民として日本に貢献していくべき!
僕のはまだ含み益段階なので、利確してから課税なのですけどね
はやく分離課税になってほしいとは思ってます」
とツイートしていた。
さらに、昨年2月に出版された自身の著書の中では
「税金についてもうひとつ補足しておきます。それは、脱税は必ずバレるということです。」
と綴っていた。
今回の逮捕と過去の発言では色々と矛盾が生じている。
三崎容疑者は、日本のテレビ番組に出演した際には、マルタ共和国に移住したことも明かしていた。
海外に移住したのは、国税局の査察を逃れるためだった可能性もある。
東京地検特捜部は三崎容疑者が海外に飛び立つ前に逮捕した方がいいと判断したのかもしれない。
今回の逮捕で、三崎容疑者は、青汁でなく苦汁を飲む形になったようだ。