タレントのデヴィ夫人(77)が代表を務める芸能事務所「オフィス・デヴィ・スカルノ」(東京都渋谷区)の口座から運営費を横領したとして、警視庁渋谷署は26日までに、同芸能事務所の元経理担当で現在は無職の辻村秀一郎容疑者(60)を業務上横領の疑いで逮捕した。
逮捕容疑は昨年3月中旬、同芸能事務所名義の銀行口座から、現金60万円を引き出し横領した疑い。
辻村容疑者は「詳細は覚えていない」と容疑を否認している。
渋谷署によると、辻村容疑者は2011年2月に東京都新宿区の税理士事務所から派遣され経理業務を1人で担当。
デヴィ夫人が昨年9月頃に税理士に資産運用の相談をした際に、口座の預金額が減っていることに気付き不正が発覚した。
辻村容疑者は、この間に300回ほど着服を繰り返しており、使途不明金の額は1億7000万円に上るとみられる。
同芸能事務所では、被害総額は辻村容疑者が銀行から借り入れていた金額を含めると約2億6800万円超になると主張。
デヴィ夫人は「やっと逮捕にこぎつけたかっていう、もう唖然としましたね。」「お家が一軒建ってたなと思うと残念ですね。」と嘆いていた。
また、「お金の使い道としては女性だった、もう唖然としましたね、もうその気が全くない人だったので。」「ほとんど総額が彼女のところにいっているんだと思います。」と夫人は主張。
渋谷署は、辻村容疑者が横領した金を女性に使っていたとして調べを進めているという。